おでかけのジャンルの中、森の空中アドベンチャーとして紹介されている、ここ数年ドイツで流行っているアウトドアスポーツのひとつに、森の中の木々を空中で渡り歩くというものがありますが、そのうちの1つであるKletterwald Niederrhein に行ってきました。森の中の自然の木々の上部の方にいくつもの足場が作られていて、それらの足場と足場が頑丈なワイヤーロープで結ばれているのですが、その足場を人間が移動します。移動の方法は、ワイヤーと高低差を使ってロープウェイのように移動したり、ワイヤーの上を綱渡りしたり、つり橋のようになっていたり、あるいはまるでターザンのようにワイヤーロープの振り子の原理で移動したりなどとさまざまなです。右の写真のようにかなり高いところもあってスリル満点ですが、安全装備と命綱で安心です。
デュッセルドルフから約45km、車で約30分のちょっと深い森の中にありますが、このKletterwald Niederrhein は類似施設の中でもドイツで一番美しい場所として選ばれています。ナビにしたがって現地に近づいていくと、道が森の中の散歩道になるので、このまま車で入って行って大丈夫? と思いますが、そのまま数kmほど制限速度10km/h の森の中を進むと駐車場に到着します。
早速施設の入り口にある森の小屋で料金(大人18ユーロ、子供12ユーロ)を支払うと、身体に取り付ける命綱のような安全装備を手渡されます。安全装備の装着は一度やってみれば簡単ですが、最初は難しいので係りの人が取り付けてくれます。30分毎に一度、10分間ほどの講習が行われていますが、その講習を一度を受けて、講習を受けた印であるリストバンドを腕にはめれば早速スタートできます。
コースはいくつかあって自分で選べます。最初の講習さえ受ければ、その後はどのコースにいつ行くかは自由です。木の上での移動なので、小さな子供や女性はやはり遅いので混んでいるところもありますが、空いているところを選んで行くことができます。年齢制限は6歳または手を上に伸ばして160cmに届く大きさの子供からですが、それに満たない子供にも専用のミニコースが用意されています。
講習は基本的にはドイツ語ですが、英語の質問にも答えてくれて、各足場にある説明書はドイツ語、英語、オランダ語で書かれています。高所恐怖症の人には向きませんが、そうでなければ日常ちょっと味わえない爽快感を体験することができます。何ヶ所かは森の散歩道と交差していて、そこでは散歩やジョギングをしている人達を上から見下ろすことになります。
ドイツ語の講習が心配な方に:
10分間ほどの講習の中で最も大事なことは、身体に取り付ける安全装備の命綱を常に必ず木に取り付けてあるワイヤーロープ(必ず赤いビニールテープが巻きつけてあります) に接続しておくことです。その安全装備は、腰と両太腿に取り付ける太いベルトと3点の短いロープ及びカラビナ(写真右) で成り立っています。腰と太腿に太いベルトをそれぞれ固定して、残った3点の内の2点はいわゆる命綱となります。どちらの先端にもカラビナが付いていて、2点の内のどちらかが常に必ず木のワイヤーに取り付けられてあって地上に落っこちないようにするものです。
木の上を移動する時は、その2つの命綱を交互に赤いテープで印のある木のワイヤーに接続させます。3点目はやはり大きめなカラビナですが、それがローラーと一体になっていて、そのローラーをワイヤーロープに取り付けると高い方から低い方へ滑って移動することができます。その3点目の少し重量のある頑丈なカラビナローラーは、ワイヤーロープの高低差を利用して滑り降りる時にだけ使用しますが、2点の命綱用のカラビナは、いついかなる時でも最低その内の一つが木のワイヤーにつながっていなければならず、もしそれを怠ると地上に落っこちてしまう危険性があるだけでなく、係りの人に見つかると退場させられてしまいますので気をつけてください。各足場にはMax. 3人、各渡りワイヤーロープにはMax. 1人のみなので、その人達が前に進むまではその場で待たなくてはなりません。
EK
これですよ、コレ!今の子供達に欠けてる遊び。最近の子供達には肩こり持ちや、おっさんのように身体が硬いのがいるそうですが、パソコンやポータブルゲームばかりして体を動かさな過ぎ!こういうところでしょっちゅう遊んでいれば健康でいられる。それにしても大人でも面白そうですね…
面白い情報をありがとうございます。夏休みでもあるので子供を連れて行ってきました。結構混んでいてびっくりしましたが、さすが夏休み、そして今これがドイツで流行っているんですね。写真からかなりのスリルも想像して行きましたが、低いところでのコースもあって子供も大喜びでした。