再び日本食ブーム?

日経ビジネスによると、過去の3年間で世界の日本食レストランの数が2倍に増えたそうです。でもそれらのほとんどは、日本人の経営、日本人の調理ではなく、現地の人たちによる出店だそうです。そしてそこで出てくる食事が決して日本食とはいえないようなものまであるようですが、それはドイツにいても理解できるような気がします。なぜならインマーマン界隈でも、なんちゃって寿司が結構ドイツ人から人気を得ていたりするからです。

ドイツでは今スーパーマーケットでも寿司(というか、ライスサンドイッチ?) がどこでも売られていますが、日本人にしてみると日本のお寿司の味とはちょっとかけ離れているので、ドイツ人にあれが日本のお寿司だと勘違いされるのは残念な気がしますが、市場経済のもとではお金を出す人が何を買うのかは自由ですし、多く買われるものがヒットするのはしかたがないことです。

以前日本の政府が、純和食となんちゃって和食とを区別するために認証制度を設けると発表しましたが、いつになっても始まる気配がありません。日本人以外が経営する日本食レストランの強い反対にでもあったのかと思っていましたが、やはりその通りのようで計画はうやむやになってしまったようです。

お寿司の場合ならそれでもまだ純和風となんちゃっての区別もできるかもしれませんが、(いえ、実際にはそれも難しいかもしれません…) 現在世界中で流行っているのはもはや寿司だけではなくてカレーライスやラーメンなど、日本でB級グルメといわれるものだそうです。和食レストランと比べると価格も安いし、それでも日本食だからでしょうか。

でもそういえばイタリアのスパゲッティーを日本ではナポリタンとしてパスタに肉野菜を入れてケチャップで炒めるものをイタリア人から ”それがスパゲッティーか?” と問われれば日本人は困ってしまうでしょうし、天ぷらやラーメン、カレーライスにしても元々は海外から日本に入ってきたものを日本人が日本人向けに変えてしまったもの。それらのお国許の人たちにしてみればそれらの日本食こそなんちゃってかもしれません…

つまり、(日本人から見た)外国人が日本食だと思っているものが日本人にとっては  ”えっ、これが和食?” と思えるものでも、それがヒットすれば需要に支えられたということで、素直に認めなければならないのかもしれません。日本食の層の厚さと日本人の美味しいものを求める国民性(?) を考えれば当然のことのようにも思えますが、ミシュランのガイドブックに日本版が加わって、東京方面と京都大阪方面が星の数で世界の第1位と2位を占めてしまい、本場のパリは世界第3位に落ちてしまいました。

今後もしなんちゃって和食が世界中で広まって、そのお客さんたちの中でも味の分かる人たち(あるいは味の分かるようになってきた人たち*) がなんちゃってでは物足りなくなり、値段が高くても日本人が経営・調理している海外の和食レストランを目指すようになったり、そのために日本旅行をする人が増えてくるようなことになればそれは嬉しいことだと思います。

* 舌は、美味しいものを色々と食べているうちに段々と肥えてきて味を分かってくるので

EK

投稿者: netdeduessel

日本人のための、ドイツの生活応援サイト

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