ネットデデュッセルでも紹介されている100%手づくりの最高級スポーツカー、Wiesmannの工場があるDülmenという町へ行ってきました。
実は日本からの親戚が遊びにきていたのでガイドブックには載っていないとっておきのコースをと考えて調べていたら、Dülmen、小さな町ですがWiesmannの他にも見所がたくさん。
Dülmenへはデュッセルドルフからは車で1時間半ほど。
高速を降りたらすぐにWiesmannの工場が目に飛び込んできます。
工場の目の前は大きな駐車場になっていて、さっそうと97年製のオペルの大衆車で乗りつけ、ピカピカのフェラーリの横に駐車しました。
フェラーリやらポルシェ、BMばかりが駐車場に並ぶなか、我が愛車は異彩を放っていました。
工場の前には黄金と黒の2台のWiesmann。
まじまじと見入ってしまいます。
タイヤが太い!!!
この工場はWiesmannのエンブレムであるヤモリをかたどっています。
ヤモリの口から入って食道、胃の中へ入っていきます。
見学には事前予約が必要で、ホームページ上の登録フォームには見学日の入力欄があり、1ヶ月以上先でないと入力できないのですが、とりあえず日付は適当に入れて、メッセージ欄に見学したい日付と時間を改めて書けば大丈夫。1週間前でも予約できました。
建物の中に入ると紳士がにこやかに近づいてきて握手。お願いしていた英語のガイドさんです。
さすがに日本語ガイドはありませんが、英語ならドイツ語よりはずっとわかりやすいので助かります。
Wiesmannの歴史と逸話、車のスペックや製造過程を非常に丁寧に説明してくださり、1時間と言われていたのですが、質問しすぎたのかたっぷり2時間のツアーになってしまいました。写真撮影も自由なので撮りまくってしまい、ついつい時間が。
シンボルのヤモリ。可愛いです!
ヤモリの足はどんなところにもぴたっと吸いつくようにWiesmannの車も路面に吸いつくように走るという象徴でもあります。
もちろん幸福のシンボルとしても有名。
Wiesmann兄弟はクラシックなデザインの車に最新のハイテク技術を搭載するという新しいコンセプトで2人の兄弟によって1987年に自宅で第一号車の製作を始めました。改心の出来に手を取り合って喜んだ2人の前には大きな問題が立ちはだかります。
「おい、俺たち、この車をどうやって外に運び出すんだい?」
車を運び出すには家を壊すよりほかなかったそうです。
美しい外観、カラーリングや内装のオプションは無数にあり、自由に注文できます。
その代わりに手作りでの製造なので、注文から納車まで6ヶ月待たなくてはいけません。
年間生産台数は150台。創業から現在までの総生産台数は1700台ほど。
世界にたった1700人しか乗っていないという希少価値ですね。
各モデルはこちらを参照。
BMWの強力なv8エンジンを搭載するGT5は、3.9秒で時速100kmに到達、最高時速311km。その走りを支える特注のタイヤとブレーキシステムも見ものです。
さて、いよいよ各製造過程を間近に見て回ります。
まさに目の前、手に触れるところに製造中の車を見ることができ、しかもそれぞれ丁寧に解説してくれるなんとも贅沢な時間にお腹がいっぱい。
左は配線。色とりどりのケーブルで区別を付けています。手作業で配線しますが絶対にミスが許されなません。
右は内装の皮。色のバリエーションも無数にあります。
この工場ではリストアも行っており、フロント部分を事故で大破した車が修理中で非常に興味深いモノが見られました。
ご覧のように凄まじい壊れ方をしていますが、ショック吸収システムと強靭なフレームに守られ、エンジンもシートも完全に無傷。
帰りは記念にカタログとDVDをいただきました。
気がつけば2時間があっという間に過ぎ、素晴らしく充実した見学ツアーを満喫できました。
見学だけで思いのほか時間がかかってしまい、この日は夕刻に戻らなければならなかったため、町の中心部で軽く食べたのちにすぐに帰ってきてしまったのですが、Dülmenは非常に魅力的な町なのでまたぜひ行きたいと思っています。
300頭もの野生馬が生息する広大な原野があったり(土、日のみ入れます。)、町の中心のすぐ隣が大きな野生公園だったり、町を流れる小川と建物も美しいところなのでとんぼ帰りはかえすがえす残念でした。
金曜日にWiesmann工場見学、土曜日に野生馬と一泊二日で行くとよいかもしれません。
Dülmen市のホームページ(ギャラリー)はこちら
野生馬についてはこちら(ドイツ語)
↓下の写真をクリックすると撮りまくった写真のギャラリーが開きます。
17.07.2013 1k
Bildにも記事がありました。残念ですね。
http://www.welt.de/motor/article121215438/Was-ist-bloss-aus-diesen-Traumautos-geworden.html
来週月曜日の予約をしてたのですが、今日になって、取り消しの電話が来ました。
明確なことがよくわからないのですが、
昨日、破産申請?をして、月曜日は労働者との話し合いにあてられるみたいです。
残念です。
貴重な情報をありがとうございます。早速サイトの方に活用させていただきたく思います。
car-kichiさん
デュッセルドルフでも走っているんですね!
ちなみにKrefeldの住宅街にテスラを所有している方がいるようです。ガレージに入れていないのでいつも家の前に止まっていますが、よく盗まれないものだと勝手に心配してしまいます。
rvkさん、ぜひ満喫してきてください。また感想などコメントいただければ大変ありがたいです。
これは、おもしろそうです。貴重な情報をありがとうございます。
さっそく、夏休み明けの予約を取りました。
その希少価値の1700台分の1台、この間デュッセルのラインタワー横の橋の上で見かけました!